vol.1 ジェームス藤木
vol.2 藤井尚之
vol.3 大土井裕二
vol.4 THE WANDERERS
vol.5 ATSUSHI & ガンガン(WILD-G)

  
隈:本日のゲスト、武内享さんでございます。
享:どうも。
隈:まあ、今回はアブラーズで参加と言うことで・・・
  べたな質問ですが、ロックンロールとの出会いは?

享:出会い・・・ロックンロールとの出会いというか意識したのは
  やっぱり夜中にありよったキャロル。細かく言うと、
  ビートルズを小学校の高学年の時くらいから聴いていて、
  ツイスト&シャウトとかは耳に入っていたけど、
  いわゆるロックンロールのイメージって意識じゃなくて、あれはあれって感じで。
  ビジュアルと音楽とっていうのはやっぱり『永ちゃん愛してるぜ』っていうのが
  うわーーーーかっこいーーーってね。

隈:じゃあ、享くんもキャロルの解散コンサートのNHKのを。
  実はワンダラーズ、も尚之もやっぱりみんなキャロルがって・・・。

享:それがロックンロールのある意味大事なところかなって気がするよね。
  ツイスト&シャウトとかビートルズって曲自体めちゃめちゃかっこいいんだけど、
  トータルですべてががーーんときたのがやっぱそうだよね、びっくりした。
  それで、ロックンロールはこういうスタイルなんだってはっきりイメージしたよね。
隈:享くんらしいといえばらしいですよね。ビートルズから影響を受けたって。
享:でもさ、みんなはあの番組観て、かっこいいって思ってギター買ったじゃん。
  俺は違うもんね、持っていたって言うか・・・ギター少年としては、
  ビートルズやって、ツェッペリンやったり、ディープパープルでしょ、
  サンタナもコピーして・・・

隈:それはいつの時代に?
享:ほら、○○と付き合ってた頃たい!ちょうど中学時代かな。
隈:またそんな(笑)えーと○○っていうのは俺の親戚のお姉ちゃんです(笑)
  最初はじゃあやっぱりギターから始まったって感じですか?

享:そうやね、最初に覚えたのは沢田研二の時の過ぎゆくままに(笑)
  最初からガガガガってやってなくて普通に。
  みんなが♪あーなたに〜ってやっているときには
  ちょっとなって泉谷とか♪黒いかばんってそんな感じ。
  文化祭でもフォークギター
3人で泉谷やったり。

隈:俺と似てますね。文化祭ではキャロルやったらロックはだめって言われて
  ロックに近いフォークは何だろうってアリスやりましたもんね、チャンピオンとか。

享:性格的に見て、その頃から俺っぽさはあったんだろうね。   
  みんながヤワっていったら失礼やけど、♪僕は〜君が〜好きで〜悲しい〜 
  みたいなのはなんか違う、違うよってだからキャロル観て、
  全て、ギターをやっている自分と音楽が好きな自分とか
  1つにキューーっと固まったのがあのバンドで、
  それが全てをくっつけて、俺のロックンロールを作ったね。
  それを体感したっていうか。かっこいいって思った。

隈:チェッカーズの前に、シャウト、シェイク・・・?
享:シェイクの前にクイーンとツェッペリンとイエスをやるようなバンドをしよったね。
  パープルはね、ギタリストはみんなやるよね。
  ファンキー・モンキー・ベイビーは絶対弾けなきゃいけないみたいなのと同じ。
  だから俺の音楽遍歴はこんな感じで、やっぱりかっこいいのがいい。
  スタイル的にもリーゼントで眉毛ちょっと剃っちゃったり。

隈:なぜそういう深いところはロックンロールだったんでしょうか?
享:やっぱりかっこいいから。俺はロックンロールはかっこよくなきゃって思ってる。
隈:当時はパープルとかハードロック系とかディスコ系とか、
  アースウィンドファイアとかあったでしょ?

享:俺らコンテストとかに出るのにいろんなバンドが出てたんだけど
  ハードロック系とかも、でもまったくファッション的に興味はなかった。
  まったく。自分のスタイルも探る時期じゃん、中
2とかって、
  艶つけて(かっこつけて)。
  その前までの写真見ると、白のバギーにへーんなこう・・・
  ROPEとか書いてあるTシャツとか着ちゃってんのよ。
  なんだこの格好はって(笑)

隈:今はラバーソールだけどその当時はべた靴でしたもんね。
享:今息子が中3で、息子とか見てるとさ、わかるよね。順繰り順繰りやっぱりさ、
  何かが自分の中で生まれる頃だよね。

隈:反逆の時期と言うか。
享:そう、体制に反抗する時期だよね。そういうのもってないと面白くないよね。

隈:享くんにとってこれぞロックンロールという曲は?
享:うーーん。
隈:享くんと言えばシャウトじゃないですか?
享:シャウトは未だに衝撃。やっぱりカッコイイよね、シャウトは。
  それならシャナナよね、シャナナのライブインジャパンがね、
  まあこれはロックンロールっていうよりドゥーアップのはしりだね、
  あとジョンのロックンロールってアルバムがあるんだけど、
  その中の
RIP IT UPはそれはかっこいいと思ってね。
  そのテイクは今聴いても諸先輩方に負けていないんじゃないかと。
  あーやっぱり
1曲にするのは難しかったりする。
  インパクトで言ったらキャロルだし。
  俺の場合、ロックンロールはざーーっと急にふたを開けたように
  情報が入ってきた感じだもんね。

隈:それはどこから?やっぱりラジオ?
享:そうよ。ここでもやらせてもらってるバー武内の歌謡曲とか
  すべてのことはそこから、やっぱり音楽好きでアメグラとか、
  あの頃から物事の考え方って変わってないんじゃないかって思うよ。

隈:享くんっていうとやっぱりアレンジのある曲が好きってイメージですよね。
享:アレンジっていうかやっぱりあの頃の曲って1発録りでさ、
  だからこそのかっこよさ、うまいに越したことないけどそれがすべてじゃなくてさ、
  ほらチャックベリーとかもさ、うまいんだけど、
  べピッて間違ったりしてもそれがかっこいい。
  かっこいいのがすべてよね。

隈:では影響を受けた人は?
享:1人かぁ・・・。ジョン・レノンだね。トータル的にね、ココの話。
  スピリットね。この間、男3人でチェッカーズを
YOU Tubeで観たら
  
All need your loveを歌ってて俺がマッシュルームカットしてて、
  『えーこんな頭してたの〜?』って驚かれて。モッズスーツとか着てさ。
  長髪前にしてたの。それってジョンの真似をしてたわけじゃん。
  その甘さに汗かいたね。追うことじゃない、ココ、スピリットの話だって。
  俺は俺のロックンロールをって感じ。

隈:ダンスパーティーと言えば。
享:やっぱり、久留米市民会館。場所のことを思うね。
  この間帰ったときにいろんなところ回ったんだけど、久留米市民会館も行ったもんね。
  ここでやったなーーって。聖地ってイメージがある。
  きっかけはいろいろだったけどダンパをやったっていうことは今に繋がってるもんね。
  自分らで会場とったりさ。今と変わらんもんね。このスタイルっていうか。
隈:享くんって踊ったりしよったっけ?
享:踊りよった、踊りよったって。
  あのね、悪いけど久留米で初めてジルバを踊ったのは俺と○○よ。
  それで200とか300とかおったやん。ジルバの練習を一生懸命しとって、
  俺も○○もそれをしてるってみんなに言ってて、今日踊るらしいぜって話が回って
  俺らが踊り始めたらみんな座ってみてたもんね。がーーって踊ってそれでわーーってなって。
隈:まるでジョントラボルタのように・・・
享:青春よね。
隈:ジルバを・・・武内享がジルバを踊りよった?
享:そうよちゃんと又抜きとかしてさ。持ち上げたりダンってしたり。
隈:思い出のダンスパーティーは?
享:チケット持ってるんだよね、タイトルはロックンロールダンスパーティーっていう普通の。
隈:俺も何枚か持ってますよ。チェッカーズとリッキーとテッツと。しかもコピー用紙の。
享:どっちかいな、正規品?ばったもん?裏に判子とか大人的に捺しとったとよ。
  なんかさ、久留米も不良っていうか俺らみたいな奴って行き道が狭かったじゃないの、
  今と違って。ロックンロールか暴走族っていう二択しかなかった。
  自分からしかけていくようなことは、あの頃からしてたよな。文化も創ろうとしてたよね。
隈:愛と青春の光みたいですね。ロックンロールと自分との関係は?

享:俺にとってロック!とかパンクっぽいじゃんって、
  自分の生きてきた感じを表現するとやっぱりロックンロールかなって。
  生き様っていうところに行くんじゃない。見た目こうじゃん、髪長いし。
  ロックンロールのイベントでリーゼントの連中とか俺が回したらやっぱり感じてくれるよね。
  見た目とか関係なしに。めちゃめちゃ盛り上がって、
  久しぶりに、ビリー北村さんに会ったんだけど、
  俺の後にDJで、享くんのDJかっこいいなってバーンと来てくれて
  やっぱりロックンロールなんだって思った。

隈:ロックンロールへのこだわりは?
享:俺はライフスタイルだって。
  ビジュアルを含めてっていうのにそんなこだわってはないんだけど。
  何かあったらロックンロールやろって、印籠みたいな感じはあるよね。生きてる感じ。

隈:そういえば、先日のアブレディオでリーゼントにするっていってましたが?
享:当たり前やん。ちゃんとリーゼントするぜ。
隈:今、享くんのロックのカテゴリーは?
享:自分の中のブームは月単位で変わるんだけど、今はめちゃめちゃロックンロール。
  あとはハウス聴いてる。ハウスだってソウルからで黒人やん。ブラックな感じで、
  ロックンロールはかっこいい、垣根なしにかっこいい。今回のダンパね、楽しみなんよ、
  俺的にもよくぞ仕切ってくれたって感じ。
  ずっと俺って懐かしいモードが好きじゃない昔話とか。
  ただロックンロールに目を向けるということはいい年して
  またそこに戻ろうとかそういう角度じゃないんだよね。
  違ったロックンロールが聴こえてくるし、自分が音楽の知識が増えてくると
  また違って聴こえてくるし、今ねだからすごくロックンロールが新鮮だし、ギターが難しい。

隈:ロックンロールを愛する皆さん、これを見ている人たちにずばり一言。
享:いやもう、ここまで来たなら一生転がり続けるぞ、
  ロックンロールが好きなら一生転がり続ける、
  男も女も関係なく。それがロックンロール。
隈:なるほど。ありがとうございました。


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